Aタイプ車検証とBタイプ車検証の違い
Aタイプ車検証とBタイプ車検証の違い
車検証にAタイプとBタイプというものが存在するのはご存じでしょうか。
通常の車検証はAタイプと呼ばれる車検証なのですが、
リース会社やファイナンス会社などが所有する車検証はBタイプと呼ばれるものです。
車検証の違い一覧
車検証の種類 | 本欄 | 備考欄 |
---|---|---|
Aタイプ | 所有者、使用者、使用本拠の位置が記載 | - |
Bタイプ | 使用者、使用本拠の位置が記載 | 所有者が記載 |
所有者と使用者が違い、且つ、国土交通省に申請手続きをしたものがBタイプ車検証を持つ事ができます。
なぜBタイプ車検証ができたのか
Aタイプの車検証が従来の車検証だったのですが、なぜBタイプの車検証ができたのでしょうか。
それは所有者が変わる度に車検証を交付しないといけないからです。
道路運送車両法 第13条 移転登録に関する条文が根拠なのです。
”新規登録を受けた自動車(以下「登録自動車」という。)について所有者の変更があつたときは、新所有者は、その事由があつた日から十五日以内に、国土交通大臣の行う移転登録の申請をしなければならない。”
ですので、所有者が変わる度に移転登録をしないといけないのです。
そうすると何が不便かというと、リース会社とかファイナンスの会社がどこかに引き渡されたり、又、合併したりしたりする場合ですね、この車検証をいちいち変更しないといけないのです。1台や2台などの個人の場合と違って、そいういう会社の所有する車両数は膨大ですからそんなことをやっている手間とコストを無くす為に、2009年にBタイプの車検証が生まれたのです。
何を気を付けないといけないのか
それで、一般ユーザーは何を気を付けないといけないのか?という話になるのですが、それはBタイプの車検証の車両を自分用に移転登記してAタイプの車検証に替えるときなんです。このBタイプの車検証というのは登録識別情報というものを持っています。この登録識別情報というものを旧所有者から聞き出さないと移転登録できないのです。
登録識別情報:6桁の英数字からなる識別情報
しかも、所有者の変更があっても車検証の発行がされませんので、備考欄の所有者が違う場合があるのです。気を付ける必要があります。